食道異物症は約4〜8時間たつと食道に穴が開きます

食道異物症は約4〜8時間たつと食道に穴が開きます

【食道異物症とは】
食道異物症とは、誤って飲み込んだ異物が咽頭(いんとう)や食道にとどまって、組織にはまり込んでしまうことによって起こります。
この状態を嵌頓(かんとん)と言います。
異物の種類としては、お子さんの場合は硬貨やおもちゃ、ボタン型電池などが多く、大人の方の場合は、義歯(ぎし)や魚の骨、薬をPTP包装されたまま飲み込んでしまうことなどが多く見受けられます。
このほか、食道の内腔が狭い方の場合に、食べ物のかたまりが狭くなった食道の入口につかえてしまう場合もあります。

 

食道異物症の症状】Symptom
異物を飲み込んで食道につかえると、食べ物が飲み込めない、吐く、胸が痛い、血を吐く――などの症状が出ます。
小さなお子さんの場合は、吐いたり、唾液が多いことが多く、乳児の場合には、哺乳のたびに泣くといったことも考えられます。
異物が食道壁を破ってしまった場合は、発熱、胸痛、腹痛さらには呼吸困難などの症状が出ます。
また、お子さんが、誤ってボタン型電池を飲んで4〜8時間くらいたつと、食道組織が破壊され、食道潰瘍から食道に穴が開く穿孔(せんこう)を起こします。
そこで、置いてあったはずのボタン型電池がなくなっていて、お子さんの様子がおかしいなど、疑わしい場合は、一刻も早く内視鏡検査が可能な医療機関へ行くことが重要です。

 

食道異物症の検査と診断】Checkup
硬貨、ボタン型電池、入れ歯などは、胸部・腹部X線検査でその存在が分かります。
X線撮影では映らない、薬のPTP包装、食物、おもちゃ、小さい針などは、ガストログラフィンと呼ばれる水溶性造影剤を使用して、食道の造影を行うこともありますが、小さい針などは見逃してしまうこともあるため、治療も兼ねて、内視鏡検査が一般的です。
ただし、お子さんの場合は、咽頭麻酔に加えて全身麻酔を行ったうえでの内視鏡検査となります。
異物が食道にとどまっていた場合は、小さいものであれば、鉗子(かんし)でつまんで除去できますが、角がとがった薬のPOP包装などの場合は内視鏡の先端に透明キャップといった特殊な装置をつけて除去します。
なお、食道穿孔の可能性がある場合や、内視鏡的には摘出ができない義歯などの場合は、全身麻酔を行って、外科的に食道を切開して異物を摘出します。

 

食道異物の自覚】Prevention
大人の方では、異物を飲み込んだ自覚あったり、あるいは、食物がつかえる、飲み込むと痛いなどの症状がある場合に、お子さんでは、食べると吐く、つばを飲み込まない、何となくおかしいなどの症状の場合には、医療機関で、胸部X線検査、内視鏡検査などを行う必要があります。
特に、時間とともに重症となるボタン型電池や先のとがった物などは、お子さんのそばに置かないよう気をつけることが大切です。

 

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